地下ダム資料館 訪れたのは2022/07月下旬です


宮古島本島東南部、福里地下ダム止水壁に隣接します

コロセウムの様な構造物(下の写真)が、地下ダム水位観測施設




宮古島について調べていると「地下ダム」という聞きなれない単語が出てきます。
どげんなっとっとか?視に来ました。

  
館内撮影禁止でレポートしにくいです。

 
館内では地下ダムの構造や施工方法などを展示解説していました。
地上のダムの溪谷の水の溜まる凹の部分がサンゴの石灰岩で地下に埋まっています。
石灰岩のスポンジ状の孔の隙間に水をためる仕組みです。


地上のダムの谷の側面や底の部分は泥岩或いは粘土で水が通りにくくなっています。
地上のダムコンクリート止水壁の部分は、地中に直径60cMほどの太い電柱を端が重なるように構築し遮水壁としています。
ドリルで石灰岩を削孔し、セメントと水の混合液のセメントスラリーを注入撹拌し、石灰岩の砕石・土・セメントスラリーによるソイルセメントの遮水壁を構築しています。


隙間だらけの石灰岩で埋まった地下の谷にぶっとい電柱を隙間なく埋め込み壁を造り、水を貯めている物のようです。


地上は水没などの影響を受けずそのまま使用可能、地下の水の動きはゆっくりで長い乾期も比較的安定した水位が保てる、水を通さない地層迄ダムの下端が到達しているので海水が真水と混ざらない、等の利点が有ります。


中央の橋の右側が止水壁(ダム)の上端で水があふれ出ています