*自律神経を活性化させる:後頭部への熱刺激

熱したタオルを後頭部に当てることで、普段感じることのない温度刺激が自律神経の通る延髄に加わります。すると熱で体温が上がりすぎないように、汗腺を開いて発汗を促す指令が出ます。そして皮膚への温熱刺激は体温調節の役割を担う視床下部に伝わるため、体温を上げる指令を止めて熱を放散させ、体温を下げるほうにシフトします。これは交感神経が優位な状態です。

数分かけてタオルの温度がだんだん下がると、今度は体温が下がりすぎないように汗腺を閉じて体温を上げる指令を出します。緊張状態を解消することでリラックスし、急速に副交感神経が優位に。

そして再加熱したタオルを冷めるまで当てるという刺激を繰り返すことで、機能が低下して弱弱しいリズムになっていた自律神経の閾値が広がり、働きが活性化していくのです。


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