隣の書店で見つけました、パラパラめくると画風が2転3転大胆に変化します。


静物、植物、動物、人物、自然の造形、目に映るなにもかも、命の息吹、生命の輝き、敬意をもって描きとめる。優しく慈しむようなまなざしを感じる画です。


以下「 」〔 〕は本文より抜粋要約加筆。


すっごいわぁ!なんちゅう器用な絵描きはんでっしゃろ、と思いつつ文字の部分を辿ります。

「私は戦争に関係したくなかったので美に近づいた」。更には戦時下にあって、「絵を描いて生きていく決意をした」という、生涯を画業に捧げ百歳を生き切った女性の軌跡。

大正7年ロシア史の歴史学者の三女として生を受け、戦乱激動の世をかいくぐり、女一人、生きるために描くのか、描くために生きるのか、生きた証を描き続けた芸術家の生涯です。