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#1 豊田の自然と歴史にふれた一日 豊田市和紙のふるさと [その他]


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市町村合併で北東に広がった豊田市の豊かな自然の中、夏の名残を楽しみました。

最初の目的地は旧小原村の豊田市和紙のふるさと、和紙工芸館で小原和紙の手漉きに挑戦です。



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原料の楮(こうぞ)と清澄な水の恵みが潤沢に供給される場所柄、豊かな森に抱かれた静かで潤いに溢れた山里の趣、訪れるだけで癒されます。



室町時代に伝えられたということで、数百年冬の農閑期の副業としての歴史があり、昭和初期から伝統的な和紙の需要減に伴い、小原工芸和紙として現在に至っているようです。



 体験はいたって簡単でした、トロみを付けた紙料が用意されており、B4版くらいの漉船に流し込み厚みが均一になるよう、船の傾きをゆっくり回してゆき水分が落ちれば出来上がりです、その上に色繊維をスポイトなどで流し込み絵模様を作ります、漉込みの技術です。



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紙漉き体験の後は、隣の部屋で小原和紙の工程や歴史のビデオも見せていただきました。


藤井達吉という工芸作家が昭和7年から工芸和紙の指導をはじめ、昭和20年に当地に疎開で移り住み、本格的に美術工芸和紙の指導を始めたといいます。碧南出身の方で碧南市藤井達吉現代美術館が設けられています。



敷地内に隣接する小原の和紙展示館では2階に藤井達吉展示室が設けられています、簡素で素朴な画風作風の作品が並んでいました、質実で自然を愛した作家の姿がしのばれます。地元の作家の見事な作品も多数展示されており、繊維を積層させ立体感や陰影のある描写、繊維の柔らかな質感に魅せられました。



和紙展示館の入り口の脇に、漉込みで描かれたきらびやかな扇をちりばめたドーム状のモニュメントがありました。繊細で鮮やかで優雅な個々の扇の集合には、静と動の双極が内包されているようで、狭いドームの中で目を走らせているとくらくらしてきます。


 


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ツユクサ [露草]でしょうか、敷地内の道端で見つけました。


花は一日花で早朝に咲き始め午後にはしぼむそうです。


露と同じように強い日差しに堪えきれず消えてゆく儚い命なのですね。



 


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潤いと安らぎをいっぱい頂きましたありがとうございました。

 

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